2010年 02月 19日
久しぶりに「建築雑誌」を流し読み |
毎月届くけれど、余り開かない「建築雑誌」という大仰な誌名の会報を、一週間ぶりに出かけた事務所で久しぶりに眺めておりました。あまり一般の方には縁がないかと思いますけれど、日本建築学会という学術団体の会報です。全会員に配布していますので、毎月3万数千部以上発行する、専門誌としてみれば、なかなかの雑誌なのです。
この雑誌、ときどき興味を惹く記事があります。通算1600号になるらしい、2月号もその一つではありました。
毎月、特集テーマを決めた記事がアップされており、この2月号は「建築 有象・無象」。まぁ、なんだか訳の分からない特集タイトルではありますね。
冒頭は鼎談風記事。月尾嘉男、糸永浩司、日埜直彦の3氏に、3名の聞き手が質問するという型式の記事です。糸永さん、日埜さんは正直なところ良く知りませんが、月尾さんは、お目にかかったことはないですけれど、凄く昔多少ご縁があって、知っているお名前の方です。
記事は、1968年に発行された、スチュワート・ブランドの「ホール・アース・カタログ」をキーノートに環境、情報などの系譜から建築・都市つくりへフォーカスをあてようと言う内容ではあります。「ホール・アース・カタログ」は和訳されていないけれど、北米英語圏では当時ベストセラー本であったそうです。当方、英語はからきしダメなので、カタログ本のように編集されているらしいこれを見たことはありませんが、「エコロジー」という言葉に敏感な方には知られた名前なのだと思います。記事では触れていませんが、ごく最近になり、この全文がWEBサイトで公開(一部無料)されたそうです。
ちなみに、この記事は、9ポイントくらいの小さな字で、A4、3段組6頁もありますから、とても要約する元気はでません。学術団体の会誌だけあって文字命なのでした(笑)でも、なにげなく読み始めて、さらっと読み終えて、まぁ考えないといけない深い問題だよね、なんていう感じではあります。気になるフレーズもいくつかあって、その中にあったキーワードの一つ「データ-インフォメーション-インテリジェンス」は、最近、別な書籍でも目にして、切実に再確認していますし、「セルフビルド」も好きなキーワードです。
それに、スチュワート・ブランドが最近発表した(らしい)、「ホール・アース・ディシプリン」の中で紹介されている数字も、気にはなったのではありました。
「配分」の問題として、日本の食糧供給は6500万トン、内2000万トンはゴミに、供給量は触れていませんが、アメリカは4000万トンがゴミ、一方で、食料飢餓対策として、世界各国がおこなっている食料援助の合計が800万トンから1000万トンとのことです。援助はゴミほどでもないということなのですね。
こうした現実の中で、2030年で、世界の人口が1.5倍になり、そのうち都市住民が半分くらいになるという国連の予想もあるそうです。しかも、増加するほとんどの地域が、援助を受ける側だとか。
この国も含めて、どのように進んでゆけばよいのでしょうね。もしかすると、GDPが中国より下位になりそうなことを危惧するより、スマートに下位になり、清い貧乏社会、あるいは頑張らない社会もあるのではないかと、ふと思う今日この頃なのではありました。
まぁ、自分を振り返れば…リアルに清い貧乏に足を踏み込みそうなので、そんな風に覚醒する必要もないですし、あまり最近頑張ってないし…食べ物だって、残さず食べすぎて、全部お肉になってるしね(笑)
秋葉@ゑこう
この雑誌、ときどき興味を惹く記事があります。通算1600号になるらしい、2月号もその一つではありました。
毎月、特集テーマを決めた記事がアップされており、この2月号は「建築 有象・無象」。まぁ、なんだか訳の分からない特集タイトルではありますね。
冒頭は鼎談風記事。月尾嘉男、糸永浩司、日埜直彦の3氏に、3名の聞き手が質問するという型式の記事です。糸永さん、日埜さんは正直なところ良く知りませんが、月尾さんは、お目にかかったことはないですけれど、凄く昔多少ご縁があって、知っているお名前の方です。
記事は、1968年に発行された、スチュワート・ブランドの「ホール・アース・カタログ」をキーノートに環境、情報などの系譜から建築・都市つくりへフォーカスをあてようと言う内容ではあります。「ホール・アース・カタログ」は和訳されていないけれど、北米英語圏では当時ベストセラー本であったそうです。当方、英語はからきしダメなので、カタログ本のように編集されているらしいこれを見たことはありませんが、「エコロジー」という言葉に敏感な方には知られた名前なのだと思います。記事では触れていませんが、ごく最近になり、この全文がWEBサイトで公開(一部無料)されたそうです。
ちなみに、この記事は、9ポイントくらいの小さな字で、A4、3段組6頁もありますから、とても要約する元気はでません。学術団体の会誌だけあって文字命なのでした(笑)でも、なにげなく読み始めて、さらっと読み終えて、まぁ考えないといけない深い問題だよね、なんていう感じではあります。気になるフレーズもいくつかあって、その中にあったキーワードの一つ「データ-インフォメーション-インテリジェンス」は、最近、別な書籍でも目にして、切実に再確認していますし、「セルフビルド」も好きなキーワードです。
それに、スチュワート・ブランドが最近発表した(らしい)、「ホール・アース・ディシプリン」の中で紹介されている数字も、気にはなったのではありました。
「配分」の問題として、日本の食糧供給は6500万トン、内2000万トンはゴミに、供給量は触れていませんが、アメリカは4000万トンがゴミ、一方で、食料飢餓対策として、世界各国がおこなっている食料援助の合計が800万トンから1000万トンとのことです。援助はゴミほどでもないということなのですね。
こうした現実の中で、2030年で、世界の人口が1.5倍になり、そのうち都市住民が半分くらいになるという国連の予想もあるそうです。しかも、増加するほとんどの地域が、援助を受ける側だとか。
この国も含めて、どのように進んでゆけばよいのでしょうね。もしかすると、GDPが中国より下位になりそうなことを危惧するより、スマートに下位になり、清い貧乏社会、あるいは頑張らない社会もあるのではないかと、ふと思う今日この頃なのではありました。
まぁ、自分を振り返れば…リアルに清い貧乏に足を踏み込みそうなので、そんな風に覚醒する必要もないですし、あまり最近頑張ってないし…食べ物だって、残さず食べすぎて、全部お肉になってるしね(笑)
秋葉@ゑこう
by akiba-echo
| 2010-02-19 03:25
| 独り言
|
Comments(2)
Commented
by
amamori120 at 2010-02-19 23:20
外します ww
矢田 洋 「建築用語漫歩」なる本をgetしてあるんです。
未読です。
ご存じ?
矢田 洋 「建築用語漫歩」なる本をgetしてあるんです。
未読です。
ご存じ?
0
Commented
by
akiba-echo at 2010-02-21 21:02
どもども、少し前にアップした、雨漏りさんへのコメントレス、記憶が間違っているようなので削除しました。記憶の中で、「建築用語漫歩」の著者矢田洋と、月尾嘉男、山田学、八束はじめ、磯崎新の4氏を結びつけましたが、矢田洋=山口昌伴さんが正解のようです。なんか記憶違いかなあ、と思い、調べたらその通りでした。山口昌伴さんはGKインダストリアルデザイングループのメンバーですね。
ちなみに、八田利也は、ギャラリー間の20周年記念講演で、磯崎新さんが、「伊藤ていじ、川上秀光らと組んで八田利也(はったりや)」と語ったという記事がありますので、「ら」の中に前述の3氏が含まれているかも知れません。でも推測の範囲…うーんどこで、取り違えていたのでしょう。山田学さんの名前を思い出したも久しぶりだしなぁ…
なんだかとっても気になるのではありました。
ちなみに、八田利也は、ギャラリー間の20周年記念講演で、磯崎新さんが、「伊藤ていじ、川上秀光らと組んで八田利也(はったりや)」と語ったという記事がありますので、「ら」の中に前述の3氏が含まれているかも知れません。でも推測の範囲…うーんどこで、取り違えていたのでしょう。山田学さんの名前を思い出したも久しぶりだしなぁ…
なんだかとっても気になるのではありました。