2013年 04月 21日
重森三玲作の石庭のある太宰府・光明禅寺を拝観 |
さて、本題です。今村天主堂を出たのが2時半過ぎ、大刀洗から太宰府までは大した距離はありませんので、帰宅便の時間まではまだ余裕があります。少しの割り込みをいれても、ほぼその日の朝考えたとおりに時間は流れていました。
ちなみに、臨済宗のお寺なので、門や建物は、それ風の呼び方があるのと思うのですが、お寺でいただけるパンフレットにも触れていませんし、ネットを検索しても出てきません。臨済宗ですと、七堂伽藍で、山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院(くいん)、東司、浴室などの建物の仕訳があるので、それに合わせて、建物を呼びたいのですが、光明禅寺の解説が見つからないのでうまく呼び分けられないのでした。門にしても、山門(三門とかくこともある)と総門などという分け方もありますし、光明禅寺のような横並びの門はなんと呼び分けたらよろしいのでしょうね。
庭園との話しをするのに不便なので、道路に面した二つの門の間の塀裏手にある建物は仏殿と呼んでもよさそうなので、この記事では仏殿と呼ばせて頂きます。間違っていたらすいません。門は道路から向かって左手(東側)が偉そうなので山門なのかなと思いますが、とりあえず東側の門、、右はちょっと実用的な感じなので総門のようですが西側の門ですかね。
仏殿の南側は広縁になっていて、人が少なければ、ゆったりと「滴海庭」を眺める事が出来ます。先日は、当方以外に2人。静かでした。紅葉の時期は名所のようですね。
露台の脇、下地窓のついた腰壁の裏側に、外待合いに見立てた場所があり、庭に向かって右側にある建物側の一部を、露地に見立て、建物沿いに、中門、蹲い、井戸、中待合いが付いた茶室があります。りっぱな茶事が開けそうな雰囲気でした。でも、だいぶ検索して見ましたが、茶事に関する記事はなし。内輪で使うだけなのでしょうか。でも興味がわきますね。
露台の向かいに茶室が見えます。仏殿右手のガラス張りの縁側のある和風住宅のような建物の正面が露地に見立てになっていますけれど、四半に敷いた敷瓦と丸瓦でできた縁側下の犬走りのディテールなどは高級な和風住宅建築などの見本になりそうですね(笑)どなたが考えたのか分かりませんが、四半に敷いた敷瓦は坐禅堂などで良く見る床仕上げだと思うので、このお寺の建物には良くあっているのかと妙に感心したのでした。
このお寺は臨済宗東福寺派の系列で、本山東福寺には、重森三玲の代表作方丈庭園があります。こちらの方が18年後の作庭なのだそうですが、そう言うことを踏まえて、のんびりと庭を眺めるのもなかなか乙なのでした。またいつか別な三玲の庭を眺めに行きたいと思いつつ、光明禅寺を出て、天満宮に向かったのではありました。
この話しの続き。→太宰府天満宮を参詣するも人にのまれて撃沈
この記事のイントロ→久しぶりの熊本市内泊
去年の話し→京都にある重森三玲庭園美術館のこと
秋葉@ゑこう
by akiba-echo
| 2013-04-21 01:46
| 旅の話し
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