2013年 09月 11日
9月初日の京都・八幡市方面散策・古墳の上の八角堂 |
ということで朝京都市内から京阪電鉄に乗り八幡市駅へ。駅を出るころには小雨が降り始めるあいにくの天気です。駅前からタクシーに乗り東高野街道経由で西車塚八角堂まで移動。八角堂は松花堂庭園の西側にある古墳の上に建つ古いお堂です。入り口をタクシーの運転手が見落とし、だいぶ離れた、近くにある公園の下で下車。少し高台から京都市内方面を眺めてみたかったのですが、あいにくの天気で見通しなし。八角堂の入り口まで歩いて戻り、西車塚古墳の上に立つ八角堂を見学。このお堂、元々は石清水八幡宮に13世紀ごろに建立されたお堂で、明治の廃仏毀釈の際に今の場所に移築されたとのことです。松花堂庭園泉房と同じ経緯の建物ですね。この建物、4隅の垂木が放射状になった「隅扇垂木」。正面三間(柱の間が3つということ)、奥行き三間の四隅を切ったような八角円堂で珍しい建物なのかもしれません。現存する建物が建立当時のままなのかどうかは分かりませんが、長方形の平面で「扇垂木」だと様式としては禅宗様で、垂木だけ見ると古い建物様式そんな風に見えます。ただ、禅宗様なら、窓は「花頭窓」になりそうな気もしますが、これは「連子窓」なので、様式云々ではなく八角形なので扇垂木にしているということかもしれません。
修繕中なのか、それとも修繕予算が無くて放置してあるのか、屋根にビニールシートが掛けられた状態です。古墳の上にぽつんと立っていて、人気もなく、敷地内も雑草が伸びて荒れた感じ。しかも、哀しいことに板扉の上の長押にある金物「釘隠」(たぶん右の写真ような金物が付いていたと)が無くなっています。金物として骨董的な価値はあると思いますので、盗難にあったのでしょうか。ネットで調べたら古い大きな仏像がまつられているようです。小振りの脇待(脇仏)などがあれば盗難なども心配になります。
この場所(西車塚)は小高い丘で、松花堂庭園よりさらに10m程高いと思います。ここから京都市内方面を眺めて見ましたが、生憎の天候。霞んでいて近所の屋根しか見えないのでした。晴れていると、松花堂泉坊の庭が借景だった場合の雰囲気を感じることが出来るのではないかと思わずにいられません。そんなことを思いながら、傘をさすほどでもない小雨の中、古墳の丘を降りて松花堂庭園に向かったのでした。
松花堂美術館に、松花堂弁当の箱のもとになったお盆を展示してありました。そんなこの続きはまたしばらくして
続きました→松花堂庭園のこと
秋葉@ゑこう
by akiba-echo
| 2013-09-11 04:04
| 旅の話し
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