2009年 11月 14日
強いと、壊れたときに形が残らない…こともある の続き(笑) |
2つ前の記事「強いと、壊れたときに形が残らない…こともある」で話題にしたEディフェンスでの実験影像がYouTubeにアップされていました。日経BPのWEBサイト「ケンプラッツ」の記事に含まれている画像と同じようなのでオフィシャルなものかどうかは分かりません。
Eディフェンスでの実験影像
実は昨日、建築構造の専門家達と話す機会があって、そこでこの実験のことが少しばかり話題になりました。なんでも、倒壊した方は、あの建物を企画した人たちが、震動台の再現する地震波に対して、十分対抗出来る強度(1.2倍くらいの設計強度)を持っていると計算していたようです。
ただ、すこし目算が違ったのは、梁や柱、基礎との接合部が強力すぎて、地震のエネルギーがストレートに伝わってしまい、結局あのような倒壊状態になってしまったのではないかとのことです。
一方で、倒壊しなかった建物は、現行の建築基準法ではあり得ない建物なのだそうです。それは、建築基準法にのっとると、強い風が吹いたときに、建物が横倒しにならないように計算して、基礎と結びつけるアンカーボルトという金具の数を決めなければいけないのですが、実験で形が残った建物は、風圧の計算を考慮に入れないアンカーボルト数だったそうです。基準法上の地震力に耐える分だけらしいですね。風圧力を考慮した設計になっていたら、実験結果は、変わっていただろうというのが大方の意見でした。
確かに、影像を見ると、右側の倒壊しなかった建物は、最初の一撃で基礎から建物が離れてしまっています。隙間が出来てしまったために、それ以降の地震波のエネルギーが伝わりにくくなりました。また、影像には見えていませんが、梁と柱がつながる部分の補強金具も壊れてしまった建物より少なかったため、接合部がやんわりと壊れて、ゆるんだ状態になりエネルギーをそこで吸収し、原型を留める崩壊を食い止めた、と言うことのようです。
一方で、横倒しになった方は、基礎としっかりと緊結された状態で、梁や柱の接合部も金物でバッチリ固定してあったため、振動台から入った地震のエネルギーが建物中に効率よく伝わり、建物全体で地震のエネルギーをもろに受け止めてしまったということのようです。この結果、金物やアンカーで接合した剛性の高い部分に力が集中し、それが構造主要材を壊し、結局建物が倒壊してしまった、ということのようですね。まぁ、当方は素人に近い方ですから聞き間違いもあるかも知れません。
左側の建物は、長期優良住宅という国が推し進める方針で建築規準で建てているので、この旗振りをする方々はかなりあわてているらしい、という人間くさい話しも聞こえてきたのではありました。ニュースにはなっていませんが、まぁありそうな話しではありますね
秋葉@ゑこう
実は昨日、建築構造の専門家達と話す機会があって、そこでこの実験のことが少しばかり話題になりました。なんでも、倒壊した方は、あの建物を企画した人たちが、震動台の再現する地震波に対して、十分対抗出来る強度(1.2倍くらいの設計強度)を持っていると計算していたようです。
ただ、すこし目算が違ったのは、梁や柱、基礎との接合部が強力すぎて、地震のエネルギーがストレートに伝わってしまい、結局あのような倒壊状態になってしまったのではないかとのことです。
一方で、倒壊しなかった建物は、現行の建築基準法ではあり得ない建物なのだそうです。それは、建築基準法にのっとると、強い風が吹いたときに、建物が横倒しにならないように計算して、基礎と結びつけるアンカーボルトという金具の数を決めなければいけないのですが、実験で形が残った建物は、風圧の計算を考慮に入れないアンカーボルト数だったそうです。基準法上の地震力に耐える分だけらしいですね。風圧力を考慮した設計になっていたら、実験結果は、変わっていただろうというのが大方の意見でした。
確かに、影像を見ると、右側の倒壊しなかった建物は、最初の一撃で基礎から建物が離れてしまっています。隙間が出来てしまったために、それ以降の地震波のエネルギーが伝わりにくくなりました。また、影像には見えていませんが、梁と柱がつながる部分の補強金具も壊れてしまった建物より少なかったため、接合部がやんわりと壊れて、ゆるんだ状態になりエネルギーをそこで吸収し、原型を留める崩壊を食い止めた、と言うことのようです。
一方で、横倒しになった方は、基礎としっかりと緊結された状態で、梁や柱の接合部も金物でバッチリ固定してあったため、振動台から入った地震のエネルギーが建物中に効率よく伝わり、建物全体で地震のエネルギーをもろに受け止めてしまったということのようです。この結果、金物やアンカーで接合した剛性の高い部分に力が集中し、それが構造主要材を壊し、結局建物が倒壊してしまった、ということのようですね。まぁ、当方は素人に近い方ですから聞き間違いもあるかも知れません。
左側の建物は、長期優良住宅という国が推し進める方針で建築規準で建てているので、この旗振りをする方々はかなりあわてているらしい、という人間くさい話しも聞こえてきたのではありました。ニュースにはなっていませんが、まぁありそうな話しではありますね
秋葉@ゑこう
by akiba-echo
| 2009-11-14 15:17
| 独り言
|
Comments(2)
まあ相変わらずワタシの起きる少し前まで起きてらっしゃる(笑)。ちょっと前に山口の龍福寺が今改修工事中でイベントの一環として中を見学させてもらったのですが、くぎを使わないようにするのは技術がすごいと言うよりは金銭的な問題という感じで(ちょっと蔑んでるみたいでがっかり)その時に、釘を使わないことで遊びが出来て結果的に自身に強い、という話もしていたことを思い出しました。そういう言い方からしてあまり過去の職人さんたちに経緯がないでしょう?と私も愚痴めいてますが(笑)でも。机上の計算も結果的に強度にならなかったんですね、面白い・・・
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こんにちは、こりすさん。
最近の木造建物は、梁や柱の接合部にいろいろな金物を使って「頑丈」にしているようですね。でも、それが凄く大きな地震に対しては、倒壊するようなマイナスの働きをすることもある、というのがこの影像の実験結果なのでしょう。同じ、壊れても、とりあえず形があれば中の人たちに生き延びるチャンスがあります。軟弱な方が、壊れているけれど、形が残って、ひいては生き延びるチャンスになる、という利点はあるかもしれません。でもね、右の建物だって、壊れているのには間違いないですから、建物はそのまま使えないわけです、余震が来たら、左と同じ結果になるかも知れません。だから、この実験結果だけで判断しない方がよいですね。
印象としては、壊れると、なんとなくマイナスですけれどねぇ…
最近の木造建物は、梁や柱の接合部にいろいろな金物を使って「頑丈」にしているようですね。でも、それが凄く大きな地震に対しては、倒壊するようなマイナスの働きをすることもある、というのがこの影像の実験結果なのでしょう。同じ、壊れても、とりあえず形があれば中の人たちに生き延びるチャンスがあります。軟弱な方が、壊れているけれど、形が残って、ひいては生き延びるチャンスになる、という利点はあるかもしれません。でもね、右の建物だって、壊れているのには間違いないですから、建物はそのまま使えないわけです、余震が来たら、左と同じ結果になるかも知れません。だから、この実験結果だけで判断しない方がよいですね。
印象としては、壊れると、なんとなくマイナスですけれどねぇ…

