2010年 05月 11日
川崎病の患者数が4年連続して増加し過去最大というWeb記事 |
それはさておき…毎朝届く日経BPの医療系のメールマガジンで「増え続ける川崎病」というWeb特集記事の案内が入っておりました。
長男がこれに2度も(4歳6ヶ月と5歳10ヶ月)罹患しているので、何となく気になりWeb記事をチェック。長男が罹患したのは1990年代の初め。このころ年間に6千人程度であったそうです。それが右肩上がりに増えて、この4年間は毎年1万人を超えているのだそうです。それ以前にも1万6千人近く大流行した年もあるらしいのでそれは例外としても、川崎病は子供の病気で、子供の数が減っているのに、患者数が増えるというのは何故なのでしょうね。特に4歳までの子供の罹患率が過去最高になっているそうなので、小さなお子さんのいらっしゃるご家族はちょっと留意していた方が良いかも知れません。
ちなみにこの病気、病名は地域的なものではなくて、症例を特定された川崎富作さんという医師の名前にちなむ病名で難しい方の病名は「急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」だそうです。(先ほど念のために調べました)溶連菌が原因という説も数年前に発表されていますが、未だに特定されていないようですね。数日間ひどい高熱となり発疹する症状がでます。発症時から唇や舌、リンパ節に特徴的な症状がでたりします。熱が引き落ち居てくると、長男の場合ですが、手足の皮膚が、張り付いた手術用のゴム手袋をはぐような感じ浮き上がり剥がれました(特に一度目はすごかった)たしか、アスピリンとガンマブログリンを併用した治療をしながら1~2ヶ月入院していた記憶があります。2度目は症状が、えっまた川崎病?という感じだったので、すぐに救急外来に…正解でした。そのまま入院です。早めに治療を始めたためか、回復も早かったのですが、回復し始めた小学校入学前の子供におとなしくしろというのが難しくて、小児科病棟で、他の子供と遊ぶ内に院内感染でノロウィルスに感染し、結局2ヶ月以上の入院になってしまいました。幼稚園の卒園式の写真は○囲み、小学校の入学式は病院から出席です。小さな子供を小児科に入院させるときは、院内感染の方が余程注意が必要ですね。
この病気、心臓の動脈に動脈瘤ができるという循環器系の後遺症が残る可能性があって長男も難病ということで、小学校を卒業するまで毎年心臓の検診を受けていました。幸い循環器系の後遺症は残りませんでしたが、手の皮膚は刺激に弱くなってしまったようで、少しの刺激でひび割れした状態になってしまいます。
小さなお子さんがそばにいたら、特集記事の2~3ページに症例写真があるので、覚えておくと良いかも知れません。治療法は確立しているようなので早期に気づけば入院期間も短いし、後遺症も無くて済むのではないかと思います。
長男入院には余談があって、最初に入院した時には、家人は前年の入院予後で実家療養中、近くに住む父も交通事故で人院中と、さすがに同時に3病人はきつかったねという笑い話のような記憶だけが残っているのではありました。
ま、これをご覧になった皆様=少数だと思いますけれど=にそんな事がないことをお祈りしています。
秋葉@ゑこう
by akiba-echo
| 2010-05-11 12:27
| 世の中の出来事
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Comments(3)
キャー☆いずれがあやめかカキツバタ…などと言ってる場合ではありませなんだ(汗)発症のグラフの線は不思議ですね!どんどん増えてるしがっくんと上下した時もあって…。うちは病気知らずで…そういうのがアブナイ!と気を引き締めました。日経BP、面白いですね、登録しました(笑)
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akiba-echo at 2010-05-11 22:37
いつもどうも>こりすさん まだ、お子さん小さいから気をつけて上げてくださいね。
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akiba-echo at 2010-06-02 09:53
この記事をアップした翌日に、「川崎病の発症に遺伝子「CASP3」がかかわることを発見」といニューズリリースが理化学研究所から発表されていました。原因はまだよく分からないようですが、研究は進んでいるようですね。ちなみに、ニュースリリースは、googleで検索するとすぐ出てきます。