2008年 09月 07日
及時当勉励 歳月不待人 その2 (テキスト編者の仕込みかな?) |
外に出ようとしたら、また雷雨です。関東地方のこのところの天候はいったいどういうことでしょうか。あっという間に滝のような雨模様です。
足止めとなってしまいましたので、一つ前の記事を打ち込むときに気になったことでもポチポチ打ち込みます。仕事の宿題もあるのにねぇ…
「及時当勉励」
トキニオヨンデ、マサニベンレイスベシ
「歳月不待人」
サイゲツハヒトヲマタズ
この解釈に、「時を逃さず当然一所懸命に励むべきである。歳月は人を待ってはくれない。」とした、予備校漢文テキスト編者の事を考えながら、なんだか「確信犯」なのではないかと思い始めております。
漢文の専門家であれば、この原詩について、おそらく知らぬはずもなく、誤りとは言い難いものの、原詩の意図とは異なる解釈を誘導しかねない記載をすることはないと思われます。そんなことを、考えながら、もしかすると、生徒の知識レベルに合わせた、仕込みを感じつつあるのです。
つまり、あまり積極的でなく、そこそこのレベルの生徒までは、引用一節をもって文法を教えることを目途とし、一緒に「勉強しないと受からないぞ」という刷り込みをする。おそらくそのレベルの生徒には、原詩にさかのぼることはなく、多少元の意味など違っていても、受験に対してそれほど影響ないのでそんな仕込みとするわけですね。
ただ、少しレベルの高い生徒には、原詩解釈との違いに気づくことを期待し、違いを見つけたことの喜びを、学習意欲に転嫁することを願う、という風なことです。
たぶん、少し漢文に関心の有る子であれば、おそらく陶淵明の原詩「雑詩」を読むでしょうし、その解釈も知ることとなるはずです。そこで見つけたことが、学習テキストと違うとき、どのように思うのでしょうか。講義の後の質疑などでこれを聞きに来る生徒が居れば、テキスト編者冥利ではありますね。また、引用の根拠を探しに行くという、姿勢も学ぶことになるのかと思います。
良く解釈して、そんな所なのかと、思ったりしているのですが、どうでしょうね。もし、そうなら、なかなかの面白い編者ではありますね。K塾(河合塾)の漢文テキスト編者の方の気持ちを聞いてみたいところです(笑)
雜詩其一<陶淵明>
人生無根蔕 人生根蔕(こんてい)なし
飄如陌上塵 飄(ひょう)として陌上(はくじょう)の塵(ちり)のごとし
分散逐風転 分散(ぶんさん)して風をおいて転ず
此已非常身 これすでに非常の身
落地為兄弟 地に落ちて兄弟(けいてい)となる
何必骨肉親 なんぞ必ずしも骨肉(こつにく)の親(しん)のみならん
得歓当作楽 歓(かん)を得ては当に楽しみを作(な)すべし
斗酒聚比隣 斗酒(としゅ)もて比隣(ひりん)を聚(あつ)めん
盛年不重来 盛年は重ねて来らず
一日難再晨 一日は再び晨(あした)になり難し
及時当勉励 時に及んで当(まさ)に勉励(べんれい)すべし
歳月不待人 歳月は人を待たず
秋葉@ゑこう
(この話しの続き→こちら)
足止めとなってしまいましたので、一つ前の記事を打ち込むときに気になったことでもポチポチ打ち込みます。仕事の宿題もあるのにねぇ…
「及時当勉励」
トキニオヨンデ、マサニベンレイスベシ
「歳月不待人」
サイゲツハヒトヲマタズ
この解釈に、「時を逃さず当然一所懸命に励むべきである。歳月は人を待ってはくれない。」とした、予備校漢文テキスト編者の事を考えながら、なんだか「確信犯」なのではないかと思い始めております。
漢文の専門家であれば、この原詩について、おそらく知らぬはずもなく、誤りとは言い難いものの、原詩の意図とは異なる解釈を誘導しかねない記載をすることはないと思われます。そんなことを、考えながら、もしかすると、生徒の知識レベルに合わせた、仕込みを感じつつあるのです。
つまり、あまり積極的でなく、そこそこのレベルの生徒までは、引用一節をもって文法を教えることを目途とし、一緒に「勉強しないと受からないぞ」という刷り込みをする。おそらくそのレベルの生徒には、原詩にさかのぼることはなく、多少元の意味など違っていても、受験に対してそれほど影響ないのでそんな仕込みとするわけですね。
ただ、少しレベルの高い生徒には、原詩解釈との違いに気づくことを期待し、違いを見つけたことの喜びを、学習意欲に転嫁することを願う、という風なことです。
たぶん、少し漢文に関心の有る子であれば、おそらく陶淵明の原詩「雑詩」を読むでしょうし、その解釈も知ることとなるはずです。そこで見つけたことが、学習テキストと違うとき、どのように思うのでしょうか。講義の後の質疑などでこれを聞きに来る生徒が居れば、テキスト編者冥利ではありますね。また、引用の根拠を探しに行くという、姿勢も学ぶことになるのかと思います。
良く解釈して、そんな所なのかと、思ったりしているのですが、どうでしょうね。もし、そうなら、なかなかの面白い編者ではありますね。K塾(河合塾)の漢文テキスト編者の方の気持ちを聞いてみたいところです(笑)
雜詩其一<陶淵明>
人生無根蔕 人生根蔕(こんてい)なし
飄如陌上塵 飄(ひょう)として陌上(はくじょう)の塵(ちり)のごとし
分散逐風転 分散(ぶんさん)して風をおいて転ず
此已非常身 これすでに非常の身
落地為兄弟 地に落ちて兄弟(けいてい)となる
何必骨肉親 なんぞ必ずしも骨肉(こつにく)の親(しん)のみならん
得歓当作楽 歓(かん)を得ては当に楽しみを作(な)すべし
斗酒聚比隣 斗酒(としゅ)もて比隣(ひりん)を聚(あつ)めん
盛年不重来 盛年は重ねて来らず
一日難再晨 一日は再び晨(あした)になり難し
及時当勉励 時に及んで当(まさ)に勉励(べんれい)すべし
歳月不待人 歳月は人を待たず
秋葉@ゑこう
(この話しの続き→こちら)
by akiba-echo
| 2008-09-07 17:29
| 独り言
|
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