2009年 09月 30日
またまたダムの話し… |
人吉で用事が終わった後、少し時間もあるし、どうしようかと、思いつきで、椎葉村の十根川集落に行こうと考えたのです。十根川には、伝統的建造物群(山村集落)保存地区があり一度立ち寄ってみたいと思っていたのではありました。
結構な山道をレンタカーで走って、途中通行止めなどで、さらに、「これって通り抜けられるの」というような心細い山道を走りくだりって、上椎葉ダム湖の湖畔に、さらにダム湖脇を走って、椎葉村の中心部にたどり着いたときは、宮崎空港発の帰りの便に間に合うかどうか微妙な状況になっておりました。結局、正確な地図も持っていなかったので、十根川集落を探すのは結局断念して、耳川沿いに日向市へ向かい、海沿いに宮崎まで、なんとか夕方の便に間に合い帰京しています。
経路にある上椎葉ダムは、50年ほど前に日本で最初にできた高さ100メートルを超えるアーチダム(写真)で、ダム湖(日向椎葉湖)の規模もかなりのものです。
宮崎県は毎年のように豪雨の被害があるようですが、この2006年夏にも、集中豪雨があり、大きな被害を出していたと記憶しています。先ほど触れた道路の通行止もその一つだったと思いますが、余り自信はありません。その前年の2005年は高千穂鉄道に壊滅的な被害が出ていたと思うので、その被害がその年のものかよく分からないのですが、いずれにしても、耳川沿いには、豪雨の爪痕はかなり残っていて、通常水位からならば、十分上にある道路鉄橋も、その上に水が流れた後がそこ此処に残っていたのです。上流に上椎葉ダムもあるし、流量調整もされているのではないかと思うのですが、それでも十分ではなかったのかもしれません。あるいは、発電用のダムですから、利水のためにダムに水がたまっていたのかも知れませんね。
自然災害のスケールというのは、想定を超えることがあるのだと、背筋が凍った気分ではありました。それに、ダムの治水と利水は、相反するのだろうと、見た風景を思い出しながら考えています。。
その翌年、一昨年の春ことだと記憶していますが、また人吉に出かけたときに、球磨川沿いの街道を車で下ってみました。途中の荒瀬ダムで、球磨川は寸断されていたため、チョットがっかりした記憶があります。「え、球磨川の鮎って放流なの?」という言葉が頭の中をよぎったのではありました。これは、後に、遡上する稚魚を、下流で採取し、上流で放流するという手間で解消していると知りましたが、落ち鮎はどうなるのか、ウナギの稚魚は上れるのか、その辺は、未だによく分かりません。
球磨川には、荒瀬ダムが余分だと正直思いました。その後に、熊本県知事が荒瀬ダムの撤去を検討したようですが、撤去費の問題などで、結局は保留になってしまったようです。荒瀬ダムのダム湖は、カヌーなどの親水型レクレーション施設もあり、それなりに利用されては居るようですが、当方が通過したときには、それほど繁盛しているとは思えないというのが率直な感想ではありました。
秋葉@ゑこう
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by akiba-echo
| 2009-09-30 15:02
| 世の中の出来事
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